人手不足が続く中、求人票を工夫しても応募が集まらない、採用してもすぐに辞めてしまう・・・・・・そんな悩みを抱える企業は少なくありません。
離職が多い、応募が集まらない原因は、給与や休日だけではありません。職場の人間関係が採用を左右しているケースも少なくないのです。
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同僚間トラブルは最も多い労働相談
厚生労働省が公表した令和7年度の個別労働紛争解決制度の状況によると、全国の総合労働相談コーナーに寄せられた民事上の個別労働紛争のうち、パワハラには該当しない同僚間の「いじめ・嫌がらせ」に関する相談は、前年度比1.1%増の約5万5,000件となり、自己都合退職や労働条件の引き下げを上回って最も多い相談内容となりました。
また、都道府県労働局長による「助言・指導」の申し出件数も前年度から約2割増加し、1,163件に達しています。上司から部下へのハラスメントだけでなく、同僚同士のトラブルであっても、放置すれば労働局が介入する事態に発展するケースが増えているのです。
採用にも影響する職場の人間関係
精神障害の労災認定においても、「同僚等からの暴行またはひどいいじめ・嫌がらせ」は心理的負荷の要因の一つとされています。令和6年度の精神障害に係る労災支給決定1,056件のうち、44件がこうした同僚間トラブルに関連するものでした。
これらの数字が示しているのは、職場の人間関係の悪化は一部の特殊な問題ではなく、多くの企業が向き合うべき労務リスクだということです。
人間関係の悪い職場では、社員が辞めるだけではありません。
退職者の口コミやSNSでの発信が企業イメージに影響し、「応募が来ない」「内定を辞退される」といった採用面での損失につながる可能性もあります。
採用は目的ではなく、手段
採用活動というと、求人票や給与、福利厚生などに目が向きがちです。
しかし、採用することは目的ではなく、手段です。
では、その先にどんな会社をつくりたいのでしょうか。
・社員が安心して働ける。
・新しく入った社員が「ここなら長く働けそうだ」と感じられる。
・困ったときには、お互いに助け合える。
そんな職場なら、人は定着し、「ここで働きたい」と思う人も増えていきます。
そのためには、パワハラの要件を満たさない同僚間トラブルにも対応できる相談窓口の整備や、管理職による早期対応、座席配置やチーム編成の見直しなど、日頃から職場環境を整える取り組みが欠かせません。
まとめ
採用という結果だけを追いかけるのではなく、「社員が安心して働ける職場」という土台を整えること。
その積み重ねが、「人が辞めない」「人が集まる」会社につながっていきます。
求人票は会社の魅力を伝える大切なツールです。
しかし、その魅力を支えているのは、毎日の職場の空気や人間関係です。
採用が思うようにいかないと感じたときは、求人票だけでなく、「社内で安心して働ける環境が整っているか」という視点でも、一度職場を見直してみてはいかがでしょうか。
















