先日、商工会議所主催の「高卒採用セミナー」に参加してきました。
私自身、学卒採用にはずっと興味を持っていたのですが、詳しい仕組みや現状について学ぶ機会がなかったため、今回のセミナーをとても楽しみにしていました。
実際に参加してみると、高卒採用には中小企業にとって見逃せないポイントが数多くあり、特に「人材確保の難しさが増す中で、戦略的に取り組むべきテーマ」だと強く感じました。
高卒採用の現状
まずはデータから。
少子高齢化と大学進学率の上昇により、高卒採用の求人倍率は右肩上がり。令和5年度の全国平均は約4倍に達し、東京都に限れば15倍という驚きの数字が示されました。
大学新卒の採用対象者が45万人に対して、高卒は12万人(令和6年4月時点)。採用市場の「人数の規模」からして大きな差があります。
つまり、大学生採用に比べると候補者の母数が少なく、それだけ競争が激しいということです。
さらに特徴的なのは、高卒採用を行う企業の8割以上が従業員300名以下の中小企業であること。
製造業や建設業など「地元に根差した産業」で多く活用されており、若年層の人材を確保し、地域経済を支える重要な役割を果たしていることが分かります。
最近では、税理士法人や社会保険労務士法人といった「士業」までが高卒採用に参入し、ゼロから人材を育成する流れも出てきています。これには私も少し驚かされました。
高卒採用のメリット
セミナーでは、特に2つのメリットが強調されていました。
1つ目は、4年早く採用できること。
大学生よりも4年早く採用・育成できるため、20代前半で会社の中心を担うようになる社員も出てきます。実務経験の差は、机上の勉強だけでは得られない力となり、組織に新しい風を吹き込んでくれます。
実際に「20代で幹部クラスに昇進し、会社の成長を牽引している」という事例も紹介されました。
2つ目は、採用活動の効率性。
大卒採用の場合、説明会やインターンシップ、面接などに多くの時間とコストを要しますが、高卒採用はその約4分の1の負担で済むそうです。
スケジュールが短く、辞退率も少ないため、採用担当者の負担が大幅に軽減されるのです。
この「効率性」は、人事部門のリソースが限られる中小企業にとって特に大きな魅力だと感じました。
私自身の気づき
話を聞きながら、私は「高卒採用=地元に根付く企業の強みを活かせる場」だと感じました。
地元で育った高校生が、そのまま地域の企業で成長し、長期的に定着していく。これは地域の活性化にも直結します。
また、単に「人手を確保する」だけでなく、「次世代の幹部候補を早くから育てる」視点も持てば、高卒採用は単なる労働力補充ではなく、経営戦略の一部になり得ます。
まとめ
今回のセミナーを通じて学んだのは、高卒採用には
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早期に人材を育てられる強み
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採用活動の効率性という実利
の2つの大きな魅力がある、ということです。
採用市場が厳しさを増す中で、高卒採用は「知っているかどうか」で企業の人材戦略が大きく変わるテーマだと痛感しました。
次回は、実際に高卒採用を進めるうえで欠かせない「三者協定ルール」と「実務上のポイント」について、さらに具体的にご紹介します。
















